AIショート動画ツールを3ヶ月使い続けて見えてきたこと
便利と話題のツールも、使い込んでみると「使えるもの」と「そうでないもの」がはっきりしてきます。
AIツールが次々と登場し、動画編集の現場も大きく変わっています。SNSで話題になるたびに試してみると、すごいと感じる瞬間と、結局手でやった方が早いと気づく瞬間が交互にやってきます。
この3ヶ月間、仕事の中でAIツールを積極的に取り入れてきました。主に使ったのは、字幕生成・無音カット・BGM選定・サムネイル作成の4つの領域です。実際に使い込んで見えてきたことを、率直にお伝えします。
字幕生成は「もう手放せない」レベルになった
字幕の自動生成については、もはや手作業に戻れないほど精度が上がっています。日本語の認識率も以前とは比べものにならず、修正が必要なのは固有名詞や専門用語くらいです。
編集時間で言えば、1本あたり平均20〜30分かかっていた作業が5分程度に縮まりました。体感だけでなく、数字としてもはっきりと効果が出ています。
無音カットと感情認識はまだ補助どまり
無音カットや感情認識を使った自動編集については、まだ補助ツールとして使う段階だと感じています。AIが提案するカットポイントは確かに論理的ですが、動画のリズムや視聴者の感情の流れは、数値では測れない部分が多いためです。
最終的な判断は人間がする必要があり、その判断を助けてくれるツールとして活用するのが、現時点でのベストな使い方だと思っています。
サムネイル制作はスピードが根本から変わった
サムネイル制作においては、AI画像生成とデザインツールの組み合わせがワークフローを変えました。以前は1枚を仕上げるのに30分以上かかることもありましたが、今は10分以内で複数パターンを出せるようになっています。
ただし、視聴者の目を止めるサムネイルを作るセンスはAIには任せられません。どんな表情や言葉が刺さるかという感覚は、引き続き人間側が磨いていく必要があります。
3ヶ月使って出た結論
AIツールは時間を奪う作業を確実に減らしてくれます。しかし、価値を生む判断は今のところ人間にしかできません。
だからこそ、AIに任せられる部分を積極的に手放して、その分の時間を判断力を磨くことに使う。これが、AIツールが普及した今の時代に動画クリエイターが取るべきスタンスだと、この3ヶ月で確信しました。
ツールは変わり続けますが、「なぜ動画を作るか」という問いは変わりません。その軸を持ち続けることが、長く続けるための一番の武器になると思っています。

